研究
臨床材料から分離されたKlebsiella属の分類(第1報)
竹森 紘一
1
,
横田 英子
1
,
高安 敦子
1
,
筒井 俊治
1
,
沢江 義郎
2
1九大病院中検
2九大医療短大
pp.72-75
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908843
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はじめに
Friedländerによって初めて報告されたKlebsiella属の分類は,Bergey1)やKauffman2)によって行われているが,現在まだかなりの混乱が残されているようである.CowanとSteel3)や坂崎4)によると,Klebsiel-laはKl.aerogenes, Kl.pneumoniae, Kl.Edwar-dsii, Kl.ozaenae, Kl.rhinoscleromatisの5菌種に分けられている.
我々も日常の臨床検査において,このKlebsiellaの同定と分類にとまどうことがしばしばであるが,本邦における臨床材料の分離菌についての検討は竹森ら5),原6)らの報告があるにすぎない.そこで,今回はKleb-siellaのインドール反応を重点に,その他の生物学的および生化学的性状と薬剤感受性成績について検討を加えたので報告する.
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