基礎から学ぶ 生化学検査の反応タイムコースモニタ解析法
9.酵素のKm値が反応タイムコースに与える影響―尿酸およびクレアチニン測定の例
松下 誠
1
1群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科
pp.1176-1184
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52111176
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◆生化学検査の反応タイムコースモニタを解析するためには,① 吸光度測定の基礎と理論,② 検査法の原理や装置の分析条件,③ 事例と検査データの評価,の3種の異なる視点が必要となる.
◆酵素法による終点分析法では,試薬中に含まれる酵素のKm値の大きさによって,反応タイムコースにずれが生じることを知っておく必要がある.
◆尿酸測定に利用されるウリカーゼはKm値が小さいため,高尿酸血清では反応タイムコースが遅れる.この要因は酵素のKm値にあり,ピットフォールなどによって起こる異常反応と区別することが大切である.
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