基礎から学ぶ 生化学検査の反応タイムコースモニタ解析法
8.構成成分の相違に伴う反応タイムコースの変動―A/G比の影響を受けるTP測定の例
松下 誠
1
1群馬パース大学 医療技術学部 検査技術学科
pp.965-971
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52090965
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
◆生化学検査の反応タイムコースモニタを解析するためには,① 吸光度測定の基礎と理論,② 検査法の原理や装置の分析条件,③ 事例と検査データの評価,の3種の異なる視点が必要となる.
◆生化学検査において,総量を測定する検査については,その総量を構成する成分の割合によって反応タイムコースが変動する場合があることを知っておく必要がある.
◆総蛋白測定では,アルブミンとグロブリンの構成比によって反応タイムコースが変動するため,ピットフォールなどによって起こる異常反応と区別することが大切である.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.