救急検査の実技
総論,尿一般検査
富田 仁
1
1京大・中検
pp.298-300
発行日 1977年4月1日
Published Date 1977/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201334
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総論
救急医療とは,直ちに治療を行わないと生命が危ないような,突発的に発生した外傷や疾患(急性腹症など)の診療を言っていたが,最近ではこのような疾患のほかに,日曜祭日などの休日や夜間の診療,つまり時間外診療をも含めて救急医療と言って,言葉の混乱を来している.
一方,臨床検査においても,本邦では漠然と緊急検査という言葉がよく使われているが,ここではいわゆる救急医療に必要な,つまり生命に関係するような救急検査を中心に,その実技を紹介するものとする.従って理想的には,本邦においても24時間稼働の救急検査室(3交代制)の設置が望まれるわけであるが,現実はほど遠い.そこで検査技師はもちろんのこと,医師,時には看護婦も行わざるを得ないような簡易検査,つまりベッドサイドテストはもちろんのこと,高価でも数分で分析できるような救急用検査機器の紹介もつけ加えたいと思う.
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