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内容のポイント Q&A
Q1 ロコモティブシンドローム提唱の意義は?
高齢者の運動器では,限られた種類の疾患の有病率が高く,その併存率も高い.また,疾患や病態は,筋力やバランス能力の低下等の運動機能低下を通して連鎖する.1人の高齢者に複数の疾患や病態が併存することで,これらが複合的に作用し移動能力を低下させる.連鎖と複合が高齢者の運動器疾患の特徴であり,問題でもある.この高齢者の運動器の問題を移動能力の低下の観点から総合的に考えることが必要である.
Q2 ロコモの判定法は?
2つの運動機能検査「立ち上がりテスト」「2ステップテスト」に1つの自記式の質問票「ロコモ25」を加えたロコモ度テストで判定する.これら3つのテストそれぞれに設定された臨床判断値により,ロコモの程度をロコモなし,ロコモ度1,2,3と判定する.
Q3 ロコモ度3の臨床判断値とそれを策定した意義は?
「ロコモ度3」は「立ち上がりテスト」で両脚30 cmができない,「2ステップテスト」が0.9未満,「ロコモ25」が24点以上のいずれか1つを満たすものであり,移動機能低下が進行し,社会参加に支障をきたしている状態である.策定の意義として,①ロコモとフレイルとの関係の整理,②整形外科で行われている手術等の医療によるロコモへの介入効果判定,③運動器不安定症とロコモとの関係の整理が挙げられる.
Q4 ロコモを構成する疾患や病態と関連する内科的疾患は?
肥満・糖尿病・高血圧と変形性関節症・変形性脊椎症には関連が示されており,その機序として全身性炎症の関与が考えられている.また,運動器疾患の手術目的に糖尿病や循環器病の治療を依頼するのと同様に,糖尿病や循環器病の運動療法の妨げとなる運動器疾患の治療についても,循環器病の治療を目的として相互に依頼し合う関係を築く必要がある.さらに,消化器外科術後のビタミンD欠乏とサルコペニアとの関係等,今後さらなる検討が必要とされている.

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