医療機関における運転指導
4.妊娠期の自動車運転とシートベルト着用─母子の安全を守るための実践的指導ポイント─
花原 恭子
1
1聖泉大学看護学部看護学科母性看護学領域
キーワード:
妊婦
,
自動車運転
,
シートベルト
,
保健指導
Keyword:
妊婦
,
自動車運転
,
シートベルト
,
保健指導
pp.416-419
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035040416
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はじめに
自動車の3点式シートベルトは,致命的な障害や死亡を防ぐ有効な交通安全装置である.滋賀県・札幌市の調査では,妊婦の2.9%が妊娠期間中に自動車事故を経験していると報告されている 1, 2).妊婦の自動車事故は妊娠期に生じる母体外傷の半数以上を占める主要な原因であり 3),その影響は母体のみならず胎児にも及ぶ.日本における自動車事故による胎児死亡数は年間15~91人と推定され 4, 5),腹部への負担が母子の生命に重大なリスクをもたらすことが示されている.
一方で,シートベルトが胎児に悪影響を及ぼすという誤解や,正しい着用方法に対する理解不足が,不着用や不適切な使用につながる要因とされている 1).本稿では,妊婦の3点式シートベルトの正しい着用方法や運転・長時間乗車時の留意点,医療機関での安全指導ポイントを整理し,母子安全支援の一助とすることを目的とする.

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