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内容のポイント Q&A
Q1 人工膝関節の近年の進歩は?
近年安定した長期成績を獲得できるようになった人工膝関節手術では,「患者満足度」を向上させることが大きな課題となっており,課題克服手段の1つとして「患者生来の膝関節」を意識した手術が広まっている.近年わが国にも導入されたロボット支援手術により,生来のアライメントや軟部組織バランスを再現する手術が以前に比べ精度高く行うことができるようになっており,今後の満足度も含めた臨床成績向上が期待される.
Q2 人工膝関節全置換術や単顆置換術の適応は?
人工膝関節単顆置換術の手術適応は,①内側に病変が限局した変形性膝関節症または膝骨壊死症,②良好な関節可動域(当院では屈曲拘縮≦15度,屈曲角度110度以上),③良好な膝関節靱帯状況:ACL, MCLを含め全膝関節靱帯が温存されている,④ストレスX線撮影でアライメントが良好に矯正されるとなっている.この適応外に全置換術を行う.
Q3 術後リハビリテーション治療のそれぞれのプロトコールは?
基本的に人工膝関節全置換術や単顆置換術でプロトコールは変えていない.当院では術前日に入院し,理学療法士が術前評価と術後合併症予防のための指導を行う.術当日は前日に指導しているカフパンピングや大腿四頭筋セッティングを覚醒後から可能な範囲で行い,翌日以降は疼痛や全身状態を加味しつつ,2〜3週での自宅退院を目標としたリハビリテーションを行っている.
Q4 機能予後や寿命は? どこまで運動してもよいか?
特に運動に関しては明確なエビデンスがなく,各整形外科医,各理学療法士により大きく意見が異なる.筆者は単顆置換術後患者にはフルマラソン以外すべてのスポーツ活動を許可しているが,術後10年以上経過した症例も含め高活動性に起因する不具合を経験していない.ロボットを用いた最新技術やインプラントの改良により,全置換術でも術後の高い活動性が期待されている.

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