Japanese
English
シンポジウム 変形性膝関節症の病態からみた治療法の選択
高度変形膝に対する人工膝関節置換術
Total Knee Arthroplasty for Severe Deformed Knee
勝呂 徹
1
,
工藤 幸彦
1
,
中村 卓司
1
Toru Suguro
1
1東邦大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toho University, School of Medicine
キーワード:
total knee arthroplasty
,
人工膝関節全置換術
,
varus deformity
,
内反変形
,
flexion deformity
,
屈曲変形
,
valgus deformity
,
外反変形
Keyword:
total knee arthroplasty
,
人工膝関節全置換術
,
varus deformity
,
内反変形
,
flexion deformity
,
屈曲変形
,
valgus deformity
,
外反変形
pp.159-163
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908370
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要旨:通常の変形膝に対する人工関節置換術は,手術手技上大きな問題はない.しかし,変形が高度となると,靱帯バランスを獲得するための手術手技が煩雑となり,トータルな靱帯バランスを得ることは大変である.
内反変形,屈曲変形,外反変形と大きく分類されており,内反変形はFTAが195°以上,屈曲変形は45°以上,外反変形はFTAが165°以下の時には,十分な術前の手術プランニングを行い,適切なインプラントを準備し手術を行うべきである.特にPCLの追加剥離が必要となることから,posterior stabilized implantの必要性が生じることがあり常時使用可能な準備が必要である.あくまでも通常の手術手技の延長にあることから,内外,前後,回旋のバランスを獲得することが優れた臨床成績に結びつくものと考えている.
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