リハビリテーション関連職の現状と展望
1.看護の現状と展望─ リハビリテーション看護の射程の広がりと専門分化
粟生田 友子
1
1埼玉医科大学保健医療学部
キーワード:
リハビリテーション看護師
,
看護の役割の拡がり
,
疾病管理/疾病予防
,
看護の専門性
,
在宅ケアへのシフト
Keyword:
リハビリテーション看護師
,
看護の役割の拡がり
,
疾病管理/疾病予防
,
看護の専門性
,
在宅ケアへのシフト
pp.390-393
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033040390
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はじめに
リハビリテーションは,疾病の回復や治癒を目標とする医療と並行して,その人にとって可能な限りよりよい生活を送るために活動や社会参加を促していく医療を展開する.それにより,医療の場の現状は,近年の疾病動向,超高齢化とそれにともなう医療システムの影響を受けてさまざまな変化をみせている.
リハビリテーション医療には,専門職として,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士を中心にさまざまな専門的なサービスを提供する職域がある.その関連職種の中にあって,看護職は,リハビリテーションチームの中では,独自の立ち位置をもってケアを展開する.その1つが疾病管理であり,急性期から回復期,在宅や施設での生活に至るまで,疾病および症状,障害のマネジメントを行い,回復や治療に向けていく.さらに「疾病の予防」や,より「健康的で質の高い生活習慣」へと導く役割も果たす.これがリハビリテーションチームの中でもより対象に近い位置で生活全体に深くかかわる職種であるといわれる所以でもある.
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