Japanese
English
特集 ICUのリハビリテーション診療
ICU専従理学療法士のメリットとデメリット
Advantages and disadvantages of the dedicated ICU physical therapists
對東 俊介
1
,
筆保 健一
1
,
平田 和彦
1
,
三上 幸夫
2
Shunsuke Taito
1
,
Kenichi Fudeyasu
1
,
Kazuhiko Hirata
1
,
Yukio Mikami
2
1広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門
2広島大学病院リハビリテーション科
キーワード:
ICU
,
リハビリテーション診療
,
専従理学療法士
,
配置
Keyword:
ICU
,
リハビリテーション診療
,
専従理学療法士
,
配置
pp.344-348
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033040344
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内容のポイント Q&A
Q1 ICU専従理学療法士の配置はどのようにすべきか?
ICU専従理学療法士の配置は10床あたり1名以上とすべきである.ICU専従理学療法士には,患者を適切に評価する能力に加え,多職種と協働するための調整能力も求められる.複数名配置することにより,ICUでのリハビリテーション診療についてon the job trainingも可能となる.
Q2 ICU専従理学療法士のメリットは?
ICUへ理学療法士を専従配置することにより,ICUにリハビリテーション診療の文化が根付き,早期から患者ごとの予後予測のもと,適切なリスク管理を行いながら積極的にリハビリテーション治療を進めていくことが可能となる.
Q3 ICU専従理学療法士のデメリットは?
ICUに理学療法士を専従配置すること自体にデメリットはない.一方で,ICU専従理学療法士として前述のようなメリットをもたらすためには,on the job trainingを含めた適切な卒後教育が不可欠であり,教育にかける一定のコストが必要となる.
Q4 ICU専従理学療法士と病棟担当理学療法士の連携は?
ICU専従理学療法士は,ICUに入退室する患者を全例把握することが望ましい.患者がICUに転入してくる場合は病棟担当理学療法士から情報収集を行う.一方,患者が一般病棟に転出する場合にはICUでのリハビリテーション治療内容を病棟担当理学療法士に情報提供する.
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