特集 リハビリテーション医療で活用できる東洋医学
リハビリテーション医療に役立つ鍼灸治療:総論
粕谷 大智
1
Daichi Kasuya
1
1新潟医療福祉大学リハビリテーション学部鍼灸健康学科
キーワード:
リハビリテーション医療
,
鍼灸の役割
,
エビデンス
,
今後の課題
Keyword:
リハビリテーション医療
,
鍼灸の役割
,
エビデンス
,
今後の課題
pp.34-40
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033010034
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内容のポイント Q&A
Q1 リハビリテーション領域における鍼灸の役割は?
リハビリテーションを円滑に遂行するため,または鎮痛や関節の拘縮予防として行われてきた.すなわち,身体の残された機能を最大限に生かすことを目的としている.
Q2 鍼灸のエビデンスは?
ガイドラインの推奨として,慢性疼痛,頭痛,顔面神経麻痺,脳卒中の後遺症の痛みや痙縮等,多くの症状や疾患に挙げられている.
Q3 脳卒中後遺症の具体的な鍼灸の役割は?
ガイドライン2021年版にも記載されているように,リハビリテーションの阻害因子として挙げられる痛みや痙縮の軽減,摂食・嚥下障害に対するアプローチ,排尿障害やうつ症状等にも鍼灸や低周波鍼通電が期待される.
Q4 医療機関における鍼灸の普及状況は?
収益や病院への貢献度,チーム医療の中での鍼灸(師)の役割の提示等,課題は多いものの,昨今,大学病院における医師との共同研究も多くみられ,今後の展開に期待したい.
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