連載 谷口先生と基礎から学び直す 体液・代謝管理③
体液分画について学ぶ
-細胞内液と細胞外液を詳しく知って,体液管理に役立てよう
谷口 英喜
1
Hideki Taniguchi
1
1済生会横浜市東部病院 患者支援センター/栄養部
pp.324-329
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.32118/cn145030324
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連載第2回目では,体液管理に必要な単位であるメック(mEq/L)やモル(mol/L)に関して学びました.第3回目では,これから水分補給法や体液管理を理解するにあたって必要な知識である体液分画について詳しく学びます.前回で学んだ単位も頻繁に出てきますので,皆さんが今回の連載を読み終える頃には,さらに単位に慣れていると予想します.
ポイント
1.体液分画の量は年代によって異なり,分画の割合も異なる.
2.細胞外液,細胞内液,それぞれに多い陽イオン,陰イオンは異なる.
3.血管壁,細胞膜を,それぞれ通過可能・不可能な物質がある.
皆さんは,連載第1回目の冒頭にある「私たちの体では,体液が体重の6割を占め,その質・量・代謝が整っていることで,栄養管理のさらなる質向上が期待されます」という言葉を覚えていますでしょうか.今回は,この言葉にある「体液の質と量」に関して詳しく学びます.
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