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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と心疾患
概日時計がつなぐ腎-肝-免疫細胞-心連関とCKD関連心障害
Circadian clock-mediated kidney-liver-immune cell-heart crosstalk in CKD-associated cardiac injury
吉田 優哉
1
,
松永 直哉
1
Yuya YOSHIDA
1
,
Naoya MATSUNAGA
1
1九州大学大学院薬学研究院薬物動態学分野
キーワード:
慢性腎臓病(CKD)
,
心腎連関(CRS)
,
概日時計
,
単球・マクロファージ
,
レチノール代謝
Keyword:
慢性腎臓病(CKD)
,
心腎連関(CRS)
,
概日時計
,
単球・マクロファージ
,
レチノール代謝
pp.705-709
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090705
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慢性腎臓病(CKD)に合併する心障害は従来,体液量異常や血行動態,レニン-アンジオテンシン系を中心に理解されてきた.しかし近年,CKD関連心障害は腎臓単独の異常ではなく,肝臓,免疫細胞,心臓を含む多臓器ネットワークの破綻として捉える必要があることが明らかになりつつある.一方,概日時計機構は腎尿細管輸送,肝代謝,免疫細胞の遊走・炎症応答,心筋代謝をはじめとしたあらゆる生理現象を時間軸でつなぐ,臓器連関の主要構成要素のひとつである.筆者らは概日時計機構を基盤に,CKDに伴う腎障害が肝臓の概日時計変容に伴うビタミンA蓄積を引き起こし,その結果として単球・マクロファージの概日時計機構と炎症表現型が再編成され,心臓での炎症・線維化が増幅されることを見出してきた.これらの知見は,古典的心腎連関(CRS)を越えた,腎臓,免疫細胞,心臓にまたがる多臓器ネットワークが概日時計機構によって形成されていることを示すものである.

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