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特集 ワンヘルス・ワンワールド 人・動物・環境の相互連関が医療に与えるインパクト
ワンヘルスで取り組む重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の研究と医療展開
Progress in research and treatment of severe fever with thrombocytopenia syndrome(SFTS) through One Health approach
高橋 徹
1
Toru TAKAHASHI
1
1山口県立総合医療センター血液内科
キーワード:
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
,
SFTSウイルス
,
マダニ
,
ワンヘルス
Keyword:
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
,
SFTSウイルス
,
マダニ
,
ワンヘルス
pp.1041-1045
発行日 2026年6月13日
Published Date 2026/6/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297111041
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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は,SFTSウイルスを病原体とするマダニ媒介性新興ウイルス感染症である.2011年に中国からはじめて報告され,2012年秋に日本ではじめてのSFTS患者が発見されたが,当時の医療現場ではSFTSはほぼ知られていない疾患であった.原因不明のまま激烈な経過で死亡した患者から未知の病原体が検出され,科学的な検証を経てSFTSの診断に至る過程には,当初から獣医学やウイルス学の研究者らの深い関わりがあった.以来,日本のSFTS研究はヒト医学,獣医学,ウイルス学の連携と協働に行政も加わる形で進展していて,医療面においてはその成果は世界初の治療薬の開発・上市という形で結実している.こうした取り組みは,まさにワンヘルスの概念を実践したものであり,これからわれわれが遭遇するであろう新しい人獣共通感染症への対応を考えるうえでも,よいモデルケースとなっている.

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