特集 “認知症+併存疾患” アプローチの最前線
Overview
認知症の行動・心理症状(BPSD)
池田 学
1
1大阪大学大学院 医学系研究科精神医学教室
キーワード:
認知症
,
BPSD
,
Lewy小体型認知症
,
Alzheimer型認知症
,
抗精神病薬
Keyword:
認知症
,
BPSD
,
Lewy小体型認知症
,
Alzheimer型認知症
,
抗精神病薬
pp.1255-1259
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_1255
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Summary
▪認知症の精神症状や行動異常は,これまで周辺症状や随伴症状,問題行動などとよばれてきたが,現在は,認知症の行動・心理症状(BPSD)という用語が世界的にも普及している.
▪BPSDは多岐にわたり,疾患別にもプロフィールは異なるので,正確な診断と並行してまずBPSDの内容を評価する必要がある.
▪同時に出現している複数のBPSDのなかから治療すべき標的症状を厳密に定めて,できるだけ理論的な仮説から治療方法を選択する.
▪まず非薬物療法を検討し,効果が不十分な場合には薬物療法を検討する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022