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特集 がん患者への栄養療法と栄養指導
がんサバイバーへの栄養療法と栄養指導
Nutritional therapy and nutritional guidance for cancer survivors
稲野 利美
1
Toshimi INANO
1
1静岡県立静岡がんセンター栄養室
キーワード:
全人的苦痛
,
がんサバイバーシップ
,
栄養カウンセリング
,
がん悪液質
,
晩期・長期障害
Keyword:
全人的苦痛
,
がんサバイバーシップ
,
栄養カウンセリング
,
がん悪液質
,
晩期・長期障害
pp.689-693
発行日 2026年2月14日
Published Date 2026/2/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296070689
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がんサバイバーとは “がんを経験しながら生きている人” であり,早期発見や治療の進歩,高齢化により増加傾向にある.生命予後も改善し,がんと共生していく時代となった.一方,治療後の生活を送るうえで,がんサバイバーが抱える特有の課題もみえてきた.がんサバイバーの抱える苦痛を身体面,精神面,社会面,スピリチュアルな面から総合的に理解し(図1),各時期に応じて支援を行う必要がある(図2,表1).がんを既往に持ちながら,自分らしく生きるための支援が求められ,その支援は対象の背景や介入時期により異なる.わが国のがんサバイバーの多くは高齢者である.高齢者は低栄養のリスクを抱え,生理的予備能も低いため,治療後に代謝・運動機能の低下や予後が悪化する可能性がある.また,働く世代では仕事と治療の両立支援も重要な課題である.いずれの世代にしろ,長期化する治療後の生活を考えると,がんだけではなく,他疾患の予防や管理も含め多面的な支援が必要といえる.

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