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第5土曜特集 革新する腎臓病学――臨床と研究の最前線
解剖・生理・基礎知識
尿細管の機能と水・電解質バランス
Tubular function in regulating fluid and electrolytes
和田 健彦
1
Takehiko WADA
1
1虎の門病院腎センター内科
キーワード:
尿細管生理
,
電解質
,
尿細管オルガノイド
Keyword:
尿細管生理
,
電解質
,
尿細管オルガノイド
pp.373-377
発行日 2026年1月31日
Published Date 2026/1/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296050373
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生体における腎臓の重要な役割は,体液の恒常性を維持することにある.尿細管は近位尿細管,ヘンレ係蹄,遠位尿細管,集合管に大別され,その中でも特徴あるセグメントが存在する.これらのセグメントが協調しながら生体の電解質,酸塩基平衡,水バランスの維持に寄与しているのである.先人たちの研究により,尿細管の各セグメントにおける電解質輸送と酸塩基平衡調節の機序が解明され,それぞれの部位を作用点とする利尿薬も臨床で汎用されるに至っているが,近年の実験技術の進歩により,構成細胞の特徴やその動態,物質輸送の分子メカニズムの詳細がさらに明らかになっている.尿細管生理に関する知見のさらなる集積により,その障害に起因するさまざまな疾患の病態理解と治療法が進歩することが期待される.

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