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連載 医師の働き方改革――取り組みの現状と課題・Vol.10
追加的健康確保措置への対応
Institutional response to additional health protection measures for physicians
前田 嘉信
1
Yoshinobu MAEDA
1
1岡山大学病院
キーワード:
追加的健康確保措置
,
勤務間インターバル
,
代償休息
,
面接指導
Keyword:
追加的健康確保措置
,
勤務間インターバル
,
代償休息
,
面接指導
pp.1095-1099
発行日 2025年12月13日
Published Date 2025/12/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295111095
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SUMMARY
本稿は,医師の働き方改革における「追加的健康確保措置」の制度的枠組みと,当院における対応体制・実践・課題を概説するものである.勤務間インターバルや連続勤務時間制限,代償休息,月100時間以上の労働に対する面接指導などが中核であり,これらは医師の健康保持と医療の質の両立を目指す.実務では,労務諮問会議による統括,勤務時間可視化,アラート発報,面接指導の定型化などが行われている.教育・啓発活動や制度運用の課題への対応,ICTの導入,働き方とキャリアの両立支援も進められ,文化としての定着を図る必要がある.最終的には,医師が安心して働ける職場づくりを通じて,持続可能な医療提供体制を構築することが肝要である.

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