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第1土曜特集 免疫関連有害事象(irAE)対策について非腫瘍医が知っておきたいミニマム・エッセンス
総論
がん専門医でなくとも知っておきたいirAEの機序と基本の考え方
-――2025年の時点では “誰に効果があるのか” “誰に副作用が出るのか” がまだわかっていない
irAE mechanisms and fundamental concepts every clinician should know
白井 敬祐
1
Keisuke SHIRAI
1
1ダートマス大学腫瘍内科
キーワード:
幅広い適応
,
多臓器にわたるirAE
,
持続する抗腫瘍効果と長引く副作用
,
早期介入しつつ鑑別
,
Go-To-Person
Keyword:
幅広い適応
,
多臓器にわたるirAE
,
持続する抗腫瘍効果と長引く副作用
,
早期介入しつつ鑑別
,
Go-To-Person
pp.944-949
発行日 2025年12月6日
Published Date 2025/12/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295100944
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2014年7月の世界に先駆けた日本でのニボルマブの認可にはじまり,免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は,多くのがん治療の重要な選択肢のひとつとなっている.がんの種類だけでなく,転移性がんの治療,術後・術前の治療のタイミングなどもますます広がってきている.2025年の時点では,誰に効果があるのか,誰に副作用がでるのか,まだまだわかっていないことも多い.治療適応が多岐にわたるだけでなく,副作用も多くの臓器に,また同時にみられることも多い.がん治療医だけでなく,他の専門医,救急医,かかりつけ医,緩和治療医,患者・家族と一体になったマネジメントが必要となる.本稿では,免疫関連有害事象(irAE)について今わかっていること,ガイドライン,最新情報へのアクセス,心理的安全性,またチーム医療を成功させる文化についても触れてみたい.

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