特集 出血傾向のLaboratory Diagnosis
Ⅰ.出血と止血のしくみ
止血機序の新しい考え方
松岡 松三
1,2
1新潟大学(内科学)
2昭和大学
pp.1238-1245
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915614
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正常人では血管の損傷あるいは障害によって出血しても容易に止血する.これは止血に関して生体の有する基本的な機構が正常にかつ調和してその機能を発揮しているからである.haemostasisという言葉は止血と訳しているが,これは本来は止血に関して生体の有する多くの基本的機構を包含した言葉であって,止血機構というべきものである.
ここにはhaemostasisの概念とこれに関与する各機構の関連について述べる.
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