Japanese
English
連載 医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用・Vol.5
非匿名化情報による医療用AIソフトウェア開発基盤の研究開発について
Research and development of medical AI software development platforms using non-anonymized data
森岡 康一
1
Koichi MORIOKA
1
1AIBTRUST株式会社
キーワード:
リアルワールドデータ(RWD)
,
情報返却
,
ブロックチェーン
,
スマートコントラクト
,
連合学習
Keyword:
リアルワールドデータ(RWD)
,
情報返却
,
ブロックチェーン
,
スマートコントラクト
,
連合学習
pp.159-165
発行日 2025年10月11日
Published Date 2025/10/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295020159
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
日本では,医療AI開発に不可欠な「非匿名化情報」の利活用について法制度と中間流通構造により著しく制限されており,情報品質の劣化やコスト高騰が深刻な課題となっている.本稿では,このような課題に対して筆者らが取り組んでいる研究開発を紹介する.本研究は,患者個人のスマートフォンに医療情報を直接返却し,ブロックチェーンとスマートコントラクトを活用することで,本人同意のもと非匿名化情報を安全に流通させる新たな技術基盤を構築するものである.この仕組みにより,従来は不可能だった個別情報の連合学習によるAI開発が可能となり,プログラム医療機器(SaMD)製品の開発期間を大幅に短縮,医療機関と患者双方の新たな収益創出にもつながる.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.