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第1土曜特集 分子基盤に基づくメカノバイオロジーの臨床応用最前線
次世代メカノセラピーの開発
運動とマイオカイン分泌,運動療法への応用の可能性
Myokine secretion regulated by exercise and its implications for therapeutic application
眞鍋 康子
1
,
藤井 宣晴
1
Yasuko MANABE
1
,
Nobuharu L. FUJII
1
1東京都立大学人間健康科学研究科ヘルスプロモーションサイエンス学域
キーワード:
骨格筋
,
マイオカイン
,
運動
,
筋収縮
Keyword:
骨格筋
,
マイオカイン
,
運動
,
筋収縮
pp.964-968
発行日 2025年9月6日
Published Date 2025/9/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294100964
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運動がもたらす健康効果は,骨格筋から分泌されるマイオカインによって媒介されることが明らかとなり,現在,多方面からの研究が進められている.マイオカインはこれまで,筋収縮が分泌のトリガーであると考えられてきたが,近年の研究ではむしろ,筋収縮に依存せず恒常的に分泌されるものが多いことや,逆に収縮によって分泌が抑制されるケースもあるなど,多様な分泌様式が存在することが明らかになってきている.マイオカインの生理的機能に関する研究は進展しているものの,それらがどのような生理的あるいは病的な条件下で分泌または抑制されるかについては,依然として不明な点が多い.本稿では,マイオカインの分泌機構の多様性に注目し,その応用の可能性について概説する.

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