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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
治療技術の進化
ビッグデータが切り開くリハビリテーション医療の展望
Opening the frontiers of rehabilitation medicine with big data:current insights and future pathways
木下 翔司
1
,
安保 雅博
1
Shoji KINOSHITA
1
,
Masahiro ABO
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
科学的介護情報システム(LIFE)
,
レセプトデータ
,
臨床疫学
,
生活期リハビリテーション手法の標準コード
Keyword:
科学的介護情報システム(LIFE)
,
レセプトデータ
,
臨床疫学
,
生活期リハビリテーション手法の標準コード
pp.18-24
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010018
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リハビリテーション医療分野において,NDBやDPCといったレセプトデータベースや疾患レジストリデータベースなどを活用したビッグデータ解析の活用や意義が高まっており,診療ガイドラインや医療制度の改正につながる成功例も生まれている.一方,リハビリテーション医療分野では,介入内容やアウトカムの多様性から他医療分野と比べて十分なデータベースの活用が困難であるのも事実である.従来は把握しづらかったリハビリテーション医療の実態を大規模に分析する道を開くためには,“標準化” と “可視化” という2つの視点が重要である.近年,急性期,回復期,生活期を通じたリハビリテーション医療の実態をデータベース上で把握する基盤が整いつつある.本稿では,リハビリテーション医療におけるビッグデータ活用の現状と取り組みについて,科学的介護情報システム(LIFE)や生活期リハビリテーション手法の標準コードの開発といった直近の取り組みやエビデンス,そして今後の展望についてまとめたものである.

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