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特集 リアルワールドデータを用いた臨床研究の進化
介護データを用いた研究の現状と今後
Current and future research of long-term care database in Japan
宇田 和晃
1
,
田宮 菜奈子
1
Kazuaki UDA
1
,
Nanako TAMIYA
1
1筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野,同ヘルスサービス開発研究センター
キーワード:
介護報酬明細情報(介護レセプト等情報)
,
要介護認定情報
,
科学的介護情報システム(LIFE)
,
介護保険総合データベース(介護DB)
Keyword:
介護報酬明細情報(介護レセプト等情報)
,
要介護認定情報
,
科学的介護情報システム(LIFE)
,
介護保険総合データベース(介護DB)
pp.589-593
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28408589
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高齢者医療は “治す医療” から “治し支える医療” への転換がなされ,高齢者を対象としたより質の高いリアルワールドデータを用いた臨床研究,ヘルスサービスリサーチのためには,医療のみならず日々を支える介護の状況を示すデータが重要となる.主な介護データとして介護報酬明細情報(介護レセプト等情報),要介護認定情報データおよび科学的介護情報システム(LIFE)データがある.これらの介護データ単独または医療レセプトデータと突合させたデータを用いた研究論文は,有力な国際誌を含めて年間10~20本程度発表さている.介護データを用いた研究の課題として,疾患情報の不足や人材不足などがある.今後,これらの課題を克服しながら,より質の高い高齢者を対象としたリアルワールドデータ研究を世界へ発信することが望まれる.
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