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第5土曜特集 マルチオミクスが解き明かす疾患の本質――統合的アプローチによる新たな知見
総論:マルチオミクス解析の基盤と技術
プロテオゲノミクスにおける質量分析法の進展
Advances in mass spectrometry in proteogenomics
川島 祐介
1
,
小原 收
1
Yusuke KAWASHIMA
1
,
Osamu OHARA
1
1かずさDNA研究所ゲノム事業推進部応用プロテオミクスグループ
キーワード:
プロテオゲノミクス
,
ノンターゲットプロテオミクス
,
質量分析法(MS)
,
データ非依存的分析法(DIA)
,
SP3法
Keyword:
プロテオゲノミクス
,
ノンターゲットプロテオミクス
,
質量分析法(MS)
,
データ非依存的分析法(DIA)
,
SP3法
pp.777-782
発行日 2025年5月31日
Published Date 2025/5/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293090777
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プロテオーム解析の基盤情報はゲノム情報であり,ゲノムとプロテオームの両者を行き来しながら生体システムにアプローチすることを意識して,本稿ではマルチオミクスではなく,あえてプロテオゲノミクスとしての観点から,質量分析法(MS)の近年の技術的な到達点について解説する.近年のMSによるプロテオゲノミクスの分析深度と高感度化は,継続的な技術開発の積み重ねで実現されており,もはや分析深度はトランスクリプトーム解析に肩を並べる.タンパク質がゲノム情報から具現化される機能性分子であることを考えれば,今後,ますますマルチオミクス解析においてプロテオゲノミクス解析の重要性は増していくに違いない.

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