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特集 進化する胎児治療――研究と臨床の最新情報
先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術
-――TOTAL trial後の現状
The current situation of fetoscopic endoluminal tracheal occlusion for severe congenital diaphragmatic hernia after the TOTAL trial
小澤 克典
1
Katsusuke OZAWA
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
キーワード:
先天性横隔膜ヘルニア(CDH)
,
胎児鏡下気管閉塞術(FETO)
,
o/e LHR
Keyword:
先天性横隔膜ヘルニア(CDH)
,
胎児鏡下気管閉塞術(FETO)
,
o/e LHR
pp.585-588
発行日 2024年11月23日
Published Date 2024/11/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291080585
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重症の先天性横隔膜ヘルニア(CDH)に対する胎児鏡下気管閉塞術(FETO)は,TOTAL trialとよばれる国際ランダム化比較試験(RCT)によって有効性が示された.日本においても早期安全性試験を経てTOTAL trialに参加し,FETOの経験を積み重ねてきた.現在,日本では妊娠27週0日~29週6日の重症の左側CDH(o/e LHR<25%)を対象としてFETOが実施されている.しかし,FETOによって分娩時期が早まり,早産率も上がる.また,CDHの治療成績は新生児管理方法に大きく影響される.日本では今後CDHをどのように治療し,FETOをどのように実施していくか,さらなる議論が必要である.
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