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English
特集 脳血管内治療の最前線と近未来
頭蓋内動脈硬化性病変に対する血管内治療の現状と展望
Current status and prospects of endovascular therapy for intracranial atherosclerotic disease
吉本 武史
1
,
山上 宏
1,2
,
松丸 祐司
1,3
Takeshi YOSHIMOTO
1
,
Hiroshi YAMAGAMI
1,2
,
Yuji MATSUMARU
1,3
1筑波大学附属病院脳卒中科
2同医学医療系脳神経外科
3同医学医療系脳卒中予防・治療学講座
キーワード:
頭蓋内動脈硬化性病変(ICAD)
,
ICADを基盤とした急性期脳主幹動脈閉塞症(ICAD-LVO)
,
頭蓋内動脈硬化性狭窄症(ICAS)
,
血管内治療(EVT)
Keyword:
頭蓋内動脈硬化性病変(ICAD)
,
ICADを基盤とした急性期脳主幹動脈閉塞症(ICAD-LVO)
,
頭蓋内動脈硬化性狭窄症(ICAS)
,
血管内治療(EVT)
pp.534-541
発行日 2024年11月16日
Published Date 2024/11/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291070534
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頭蓋内動脈硬化性病変(ICAD)は白人と比べてアジア人で多く,その頻度は白人が脳卒中の8~20%に発症する一方,アジアでは約30~50%に発症すると報告されており1),わが国の実臨床において,内科治療抵抗性のICADに対する経皮的血管形成術(PTA)およびステント留置術(PTAS)を含む血管内治療(EVT)の重要性は高い.ICADの病態・治療戦略は,ICADを基盤とした急性期脳主幹動脈閉塞症(ICAD-LVO)に対する急性期EVTと,頭蓋内動脈硬化性狭窄症(ICAS)に対する待機的EVTに分類されるが,2024年7月現在,いずれも内科治療に対する有効性は示されていない.本稿では,①ICAD-LVOに対する急性期EVT,②ICASに対する待機的PTASに関する最新の知見および展望について概説する.
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