Japanese
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特集 脳血管内治療の最前線と近未来
はじめに
Introduction
吉村 紳一
1
Shinichi YOSHIMURA
1
1兵庫医科大学脳神経外科
pp.509-509
発行日 2024年11月16日
Published Date 2024/11/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291070509
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- Abstract 文献概要
カテーテルを用いて行われる脳血管内治療は近年,急速に進化し,脳血管障害治療においてなくてはならない存在となった.本治療は開頭手術に比べて低侵襲であり,治療デバイスの進化や有効性のエビデンスが確立したことがその理由であろう.なかでも,急性脳主幹動脈閉塞や破裂脳動脈瘤についてはランダム化比較試験で血管内治療の優位性が確認されており,第一選択となることが多い.また,硬膜動静脈瘻などにおいては治療現場での経験から世界的に脳血管内治療が第一選択となっている.一方,患者の病態ごとに治療法を選択すべき疾患もある.たとえば,頚動脈狭窄症については病変の画像診断や患者の病態によって外科手術と血管内治療を選択することが,良好な成績につながることが知られている.
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