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第1土曜特集 腸内フローラの研究進展と臨床応用
基礎研究の進展
プロバイオティクス研究の最新動向
Latest trend of probiotics research
倉川 尚
1
,
松木 隆広
1
Takashi KURAKAWA
1
,
Takahiro MATSUKI
1
1株式会社ヤクルト本社中央研究所
キーワード:
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
次世代プロバイオティクス
,
生菌製剤(LBPs)
Keyword:
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
次世代プロバイオティクス
,
生菌製剤(LBPs)
pp.366-370
発行日 2024年11月2日
Published Date 2024/11/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291050366
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ヒトの腸内には多種多様な微生物が定着し,常在細菌叢を形成している.この常在細菌叢は宿主との共生関係を保ちながらヒトの健康維持に深く関わっている.腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)は消化器系疾患や代謝性疾患,アレルギー疾患などに関わっている.プロバイオティクスは古くから食品として利用されており,宿主の腸内細菌叢のバランスを改善することで,このような疾患の予防や治療に役立つ.近年,プロバイオティクスは食品だけではなく,医薬品としても多く利用されている.本稿では,プロバイオティクスの定義や生理機能を紹介し,近年注目を浴びている次世代プロバイオティクスについて概説する.最後に,プロバイオティクスを生きたまま腸に届けるための技術について,筆者らの研究成果も交えながら紹介したい.
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