Japanese
English
特集 セラノスティクス――PET画像診断から核医学治療へ
FAP(線維芽細胞活性化タンパク質)標的PETからセラノスティクスへの挑戦
FAP-targeted PET to theranostics
森 ゆり子
1
Yuriko MORI
1
1Universitatsklinikum Dusseldorf Nuklearmedizin
1Universitatsklinikum Dusseldorf Nuklearmedizin
キーワード:
線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)
,
線維芽細胞活性化タンパク質阻害薬(FAPI)
Keyword:
線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)
,
線維芽細胞活性化タンパク質阻害薬(FAPI)
pp.130-134
発行日 2024年10月12日
Published Date 2024/10/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291020130
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,腫瘍微小環境は腫瘍学における診断および治療戦略の文脈で注目を集めている.腫瘍間質は数ミリを超える大きさの悪性細胞の周囲に発生することが報告されており,さまざまな悪性腫瘍に共通してみられる.特に乳がん,大腸がん,膵臓がん,肺がんなどは,殊に強い線維形成反応を伴うことから,腫瘍間質の形成も顕著であることが知られている1).線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)は,この腫瘍間質の主要な部分を構成するがん関連線維芽細胞に特異的に発現することが知られている.線維芽細胞活性化タンパク質阻害薬(FAPI)はFAPに選択的に結合することから,多くの悪性腫瘍に共通するこの腫瘍間質を可視化することができる2).
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.