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筋線維芽細胞
円山 英昭
1
1高知医科大学第一病理学教室
pp.375-376
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901866
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■筋線維芽細胞とは
筋線維芽細胞(myofibroblast;MF)は平滑筋細胞と線維芽細胞の形態,機能を合わせ持つ間質細胞〔(平滑)筋(細胞)+線維芽細胞=筋線維芽細胞〕で,典型例は両種の細胞の中間的性状を示す(表参照).しかし,細胞のスベクトラムは平滑筋細胞に近いMFから線維芽細胞に似た特徴を呈するMFまで幅広い.二面性を持つこの細胞は,1971年,ジュネーブのGabbianiらによりラットの皮膚創傷肉芽組織で最初に観察,命名された1).以来,諸臓器の線維化巣内でも認められ,線維増生や線維化後の組織の収縮との関連2),さらに,最近では,サイトカインによる細胞の形質(phenotype)転換の一例として注目されている.
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