Japanese
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特集 細胞接着
細胞接着性タンパク質とその活性ペプチド
Cell adhesion proteins and their active peptides
林 正男
1
Masao Hayashi
1
1お茶の水女子大学理学部生物学教室
pp.103-107
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900022
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細胞は,細胞相互および細胞外マトリックスに接着する。この接着により,細胞の形態,移動,分化,増殖,分泌などの活動が巧妙に制御される。17年前にフィブロネクチンが発見されて以来,細胞接着を担う因子として,フィブロネクチン,ラミニン,ビトロネクチン,テネイシンなど10数種の細胞接着性タンパク質が知られるようになった。さらにここ5~6年のうちに,これらタンパク質の活性部位が特定のオリゴペプチドとして同定され,このオリゴペプチドを認識する細胞表面の特異的レセプターが分離された。本総説では,これら細胞接着性タンパク質の活性ペプチド(表1)に焦点を合わせ,細胞接着因子群の最近の動向を整理した。なお,本文中のアミノ酸表記は一文字略号を使用した。
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