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特集 胃癌治療ガイドラインの検証
ITナイフはEMRの適応基準を拡大したか?
EMR using an IT-knife and it's indication
斉藤 大三
1
,
後藤田 卓志
1
,
小田 一郎
1
,
小野 裕之
2
Daizo SAITO
1
1国立がんセンター中央病院内視鏡部
2静岡県立がんセンター内視鏡科
キーワード:
早期胃癌
,
EMR
,
ITナイフ
,
適応拡大
,
一括切除
Keyword:
早期胃癌
,
EMR
,
ITナイフ
,
適応拡大
,
一括切除
pp.1635-1640
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905076
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早期胃癌の治療に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)の比重は年々高くなっている.当院の絶対適応基準は,①分化型腺癌,②明らかなsm浸潤所見がない,③潰瘍所見(−):腫瘍径に制限なし,(+):3cm以下と胃癌学会から出された「胃癌治療ガイドライン」より拡大している.EMR前の正診率に制限がある以上,切除後の組織学的検索は必須であり,正確な病理診断を得るためには大きな病変に対しても一括切除を目指すべきである.1996年従来の高周波針状ナイフの先端にセラミック製の小球を接続させたITナイフが開発された.ITナイフを用いたEMR法は従来のstrip biopsy法では困難であった大きさ・部位の病変に対しても一括切除率はきわめて良好であり,現在当院の標準法となっている.
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