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特集 骨格筋の再生・維持・適応メカニズムの新知見――最先端研究がもたらしたパラダイムシフト
免疫細胞による筋再生制御
Muscle regeneration control by immune cells
大石 由美子
1
Yumiko OISHI
1
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 病態代謝解析学
キーワード:
マクロファージ
,
骨格筋
,
再生
Keyword:
マクロファージ
,
骨格筋
,
再生
pp.731-735
発行日 2024年6月8日
Published Date 2024/6/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289100731
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骨格筋は再生能の高い臓器である.筋再生の主体を構成するのは筋特異的な体性幹細胞である筋衛星細胞の筋線維への分化であるが,傷害を受けた骨格筋が再生し恒常性を回復するには筋衛星細胞に加え,線維芽細胞や脂肪細胞への分化能を持つ間葉系前駆細胞(FAP),多数の免疫細胞の存在が欠かせない.さらに最近の検討から,マクロファージをはじめとした免疫細胞が時期特異的に傷害部位に集結し,筋衛星細胞やFAPと相互作用することの重要性が明らかとなってきた.さらに,傷害部位に集結する免疫細胞は実に多様性に富み,異なる機能を有することもわかってきている.本稿では,免疫細胞による筋再生制御メカニズムについて概説する.
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