Japanese
English
特集 便秘を科学する
慢性便秘症の病態メカニズムと検査モダリティ
Pathophysiology and specialized tests for chronic constipation
安部 達也
1
Tatsuya ABE
1
1医療法人健康会くにもと病院肛門外科
キーワード:
大腸通過時間検査(CTS)
,
直腸肛門内圧検査(ARM)
,
直腸感覚検査(RST)
,
バルーン排出検査(BET)
,
排便造影検査(BD)
Keyword:
大腸通過時間検査(CTS)
,
直腸肛門内圧検査(ARM)
,
直腸感覚検査(RST)
,
バルーン排出検査(BET)
,
排便造影検査(BD)
pp.551-554
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289080551
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機能性便秘症や便秘型過敏性腸症候群などの一次性の慢性便秘症に対しては,まずは症状分類に基づいて生活習慣改善,食事療法,薬物療法などを行う.これらの一般的治療で症状が改善しない場合は,排便回数減少型に対しては大腸通過時間検査(CTS)やMRI/CT検査を実施して,大腸通過遅延型(STC)や非狭窄性器質性便秘症を鑑別する.排便困難型で内服薬や外用薬(坐剤,浣腸)に反応しない場合は,バルーン排出検査(BET),直腸肛門内圧検査(ARM)や肛門表面筋電計を行って,機能性便排出障害(FDD)を鑑別する.これらで鑑別できない場合や,直腸肛門指診や直腸鏡検査で器質性便排出障害が疑われる場合は,排便造影検査(BD)を実施する.
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