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特集 がん微小環境の統合的解明と治療への応用
腸内細菌関連因子の肝移行による肝がん微小環境の変化
Gut microbiota and liver tumor microenvironment
大谷 直子
1
Naoko OHTANI
1
1大阪公立大学大学院医学研究科病態生理学
キーワード:
腸内細菌代謝物
,
デオキシコール酸(DCA)
,
リポタイコ酸(LTA)
,
短鎖脂肪酸
Keyword:
腸内細菌代謝物
,
デオキシコール酸(DCA)
,
リポタイコ酸(LTA)
,
短鎖脂肪酸
pp.186-190
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28903186
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近年,腸内細菌が産生する代謝産物や菌体構成成分が,腸から吸収され,体を循環することによって,腸だけでなくさまざまな遠隔臓器のホメオスタシスや,逆に病態変化をもたらすことが明らかになってきている.本稿では,特に腸内細菌と肝がん微小環境というテーマで,腸内細菌そのものや腸内細菌の成分・代謝物質が肝臓に移入することによる肝がんの微小環境の変化について,筆者らの研究のほか,最新の知見を概説する.
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