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特集 消化器外科領域におけるロボット手術の最前線
ロボット手術の今後の展開
The development of robotic surgery in the future
石井 雅之
1
,
奥谷 浩一
1
,
竹政 伊知朗
1
Masayuki ISHII
1
,
Koichi OKUYA
1
,
Ichiro TAKEMASA
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科
キーワード:
ロボット手術
,
digital surgery
,
大腸癌手術
Keyword:
ロボット手術
,
digital surgery
,
大腸癌手術
pp.507-512
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28806507
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大腸癌に対するロボット支援手術件数は保険収載以降,急速に増加している.ロボット支援手術では安定した術野の確保や繊細な操作が可能で,拡大視効果による解剖構造の明瞭化などの利点がある.また,術野を手術室全体で共有することが可能であり,保存した手術動画を繰り返し見直すことが可能となるため教育的側面でも優れており,さらに遠隔手術指導などへの応用も期待される.長期予後に関しての低侵襲手術の優位性は明確に示されておらず,『大腸癌治療ガイドライン 医師用2022年版』においても,“腹腔鏡手術は大腸癌手術の選択肢のひとつとして行うことを弱く推奨する” と記載されるにとどまっており,ロボット支援手術に関する記載はないのが現状である.本稿では,大腸癌に対するロボット手術の現況と,今後の展望について概説する.
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