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特集 妊娠高血圧症候群(HDP)の予防・治療・管理
妊娠高血圧症候群を発症した女性における産後の健康管理
-――インター・ポストコンセプションケアの観点より
Inter- and postconception care for women experienced hypertensive disorders of pregnancy
牛田 貴文
1
Takafumi USHIDA
1
1名古屋大学医学部附属病院産婦人科
キーワード:
妊娠高血圧症候群
,
心血管障害
,
インターコンセプションケア
,
ポストコンセプションケア
Keyword:
妊娠高血圧症候群
,
心血管障害
,
インターコンセプションケア
,
ポストコンセプションケア
pp.443-448
発行日 2023年11月11日
Published Date 2023/11/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28706443
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妊娠高血圧症候群(hypertensive disorders of pregnancy:HDP)は妊娠中に高血圧,蛋白尿,さまざまな母体の臓器障害を呈する妊娠合併症のひとつであり,近年増加傾向にある.長期的なコホート研究により,HDP既往の女性は次回妊娠時にHDPを再発するリスクが高まることや,将来的に脳・心血管障害,慢性腎臓病,糖尿病などの疾患リスクが高まることが報告されてきた.インターコンセプションケアは次回妊娠に向けた母児へのサポーティブケアで,ポストコンセプションケアは将来の疾患予防も含めた産後の健康管理を意味しており,HDP既往女性に対する産後のフォローアップ体制の確立に向けたさまざまな取り組みがはじまってきている.しかし,内科や他の職種との連携方法,患者教育の方法,フォロー間隔や検査項目の設定など,多くの課題が残されている.
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