Japanese
English
第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療技術を用いた疾患治療
アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療の最前線
Current status of Ad-REIC gene therapy
定平 卓也
1
,
那須 保友
1
Takuya SADAHIRA
1
,
Yasutomo NASU
1
1岡山大学病院泌尿器科
キーワード:
REIC/Dkk-3遺伝子治療
,
アデノウイルス
Keyword:
REIC/Dkk-3遺伝子治療
,
アデノウイルス
pp.464-468
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
難治性癌に対する遺伝子治療を実現するためには,遺伝子とそれを運ぶベクターが必要である.筆者らは,これまでに癌抑制・治療遺伝子REIC(reduced expression in immortalized cell)を発現するアデノウイルスベクター(Ad-REIC)を臨床開発し,難治性前立腺癌に対するin-situ遺伝子治療を実施し,その抗腫瘍効果を実証してきた.また筆者らは最近,きわめて強力な遺伝子発現を実現する超高効率遺伝子発現技術や新規制限増殖型ベクターをREIC遺伝子治療に組み込み,次世代遺伝子治療の可能性を見出している.本稿では,新規Ad-REIC製剤を用いた難治性癌の治療について,最新の研究成果も交えつつ解説する.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.