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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子導入技術
新規アデノウイルス製剤
-――非増殖型ベクターと腫瘍溶解性ウイルス
Novel recombinant adenovirus vectors and oncolytic adenoviruses
水口 裕之
1
Hiroyuki MIZUGUCHI
1
1大阪大学大学院薬学研究科,同国際医工情報センター,同先導的学際研究機構,同感染症総合教育研究拠点,国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
キーワード:
アデノウイルスベクター
,
ワクチン
,
新興・再興感染症
,
腫瘍溶解性アデノウイルス
,
ウイルス療法
,
癌
Keyword:
アデノウイルスベクター
,
ワクチン
,
新興・再興感染症
,
腫瘍溶解性アデノウイルス
,
ウイルス療法
,
癌
pp.310-316
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505310
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ウイルス増殖能を欠損させたアデノウイルスベクターや,癌細胞だけで選択的にウイルス増殖するように設計した腫瘍溶解性(制限増殖型)アデノウイルスは,それぞれ新興・再興感染症に対するワクチンや,癌に対するウイルス療法として大きな期待が寄せられている.従来,これらアデノウイルス製剤にはヒト5型アデノウイルスが主に用いられてきたが,カプシドタンパク質やウイルス遺伝子を改変したり,ヒト5型以外の血清型に属するアデノウイルスやサル(チンパンジーやゴリラを含む)アデノウイルスを用いたものが活発に開発され,応用が進んでいる.本稿では,これら新規アデノウイルス製剤について解説する.
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