Japanese
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特集 リアルワールドデータを用いた臨床研究の進化
NDBを用いた研究の現状と今後
NDB research
――Current status and future
星野 伸晃
1
,
肥田 侯矢
1
,
中山 健夫
2
Nobuaki HOSHINO
1
,
Koya HIDA
1
,
Takeo NAKAYAMA
2
1京都大学医学部附属病院消化管外科
2同大学院医学研究科健康情報学
キーワード:
NDB
,
オンサイトリサーチセンター
,
レセプト
,
SQL
,
直腸癌
Keyword:
NDB
,
オンサイトリサーチセンター
,
レセプト
,
SQL
,
直腸癌
pp.585-587
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28408585
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レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)は,「高齢者の医療の確保に関する法律」(2008年4月施行)に基づいて,厚生労働省が構築しているデータベースである.厚生労働省から “第三者提供” という形でデータを提供され,研究に利用することができる.筆者らは京都大学拠点のオンサイトリサーチセンターにおいて,2018年11月から6カ月間,NDBを利用した研究「直腸癌に対する低位前方切除術における一時的人工肛門造設に関する検討」を行った.筆者らの研究において利用したのはレセプト情報のみであるが,居住地,所得階層,医療機関属性などの収載・提供情報の拡大,介護DBやDPCデータベース(DPCDB)との連結,クラウド化・提出書類の効率化などの取り組みがなされ,今後は全国がん登録DBを含めた他の公的DBとの連結の検討が進められている.NDBの広がりにより国民に有益な情報がもたらされ,医療の質の向上と利便性の拡大が期待される.
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