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特集 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)の必修知識――最新の研究成果を礎に,HBOC診療を次のステージへ
HBOC乳癌
Breast cancer in hereditary breast and ovarian cancer
宮原 か奈
1
,
有賀 智之
1
Kana MIYAHARA
1
,
Tomoyuki ARUGA
1
1地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立駒込病院外科(乳腺)
キーワード:
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)
,
BRCA
,
乳癌
,
PARP阻害薬
,
サーベイランス
,
リスク低減手術
,
化学予防
Keyword:
遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)
,
BRCA
,
乳癌
,
PARP阻害薬
,
サーベイランス
,
リスク低減手術
,
化学予防
pp.437-440
発行日 2023年2月11日
Published Date 2023/2/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28406437
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遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)は,BRCA1およびBRCA2の生殖細胞系列の病的バリアントに起因する乳癌,卵巣癌をはじめとした癌の易罹患症候群である.国内では,2018年に進行再発HBOC乳癌に対するオラパリブのコンパニオン診断としてBRCA検査が保険収載されたことを皮切りに,2年後の2020年にはHBOCに対する診断や検査,治療なども保険収載されたことから,日常臨床のなかでHBOC乳癌診療を行うことが可能となった.最近では,HBOC乳癌の術後治療としてPARP阻害薬であるオラパリブが適応拡大となり,日々HBOC乳癌診療は進歩しているといえる.本稿では,わが国におけるHBOC乳癌診療の現状とそのエビデンス,今後の課題について解説する.
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