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第5土曜特集 循環器病学の未来──基本計画から考える循環器病学のグランドデザイン
慢性炎症・多臓器連関・メカニカルストレスから捉える循環器疾患
心肝連関
Cardiac hepatic syndrome
梶谷 憲司
1
,
大谷 朋仁
1
,
坂田 泰史
1
Kenji KAJITANI
1
,
Tomohito OHTANI
1
,
Yasushi SAKATA
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学講座
キーワード:
うっ血肝
,
虚血肝
,
肝硬変性心筋症
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
Keyword:
うっ血肝
,
虚血肝
,
肝硬変性心筋症
,
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
pp.1265-1270
発行日 2022年12月31日
Published Date 2022/12/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu283141265
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臓器連関のなかでも心臓と肝臓の関連性はよく知られており,どちらか一方に異常があると相互に影響しあう.心不全ではうっ血肝や虚血肝によって肝酵素の上昇が認められる.逆に,肝硬変では心臓の収縮不全,拡張不全,電気生理学的異常が進行することがあり,肝硬変性心筋症とよばれる.最近注目されている非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は心血管疾患と共通のリスク因子を有しており,心血管疾患の高リスク状態であるのみならず,脂肪の蓄積した肝臓が直接的に心臓に悪影響を与えている可能性が考えられている.
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