Japanese
English
第1土曜特集 間質性肺疾患の研究と診療UPDATE
研究
疾患特異的マクロファージの機能的多様性
Functional diversity of disorder-specific macrophage subtype
佐藤 荘
1
Takashi SATOH
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体環境応答学講座免疫アレルギー学分野
キーワード:
線維症
,
アレルギー
,
メタボリックシンドローム
,
マクロファージ
,
自然免疫
Keyword:
線維症
,
アレルギー
,
メタボリックシンドローム
,
マクロファージ
,
自然免疫
pp.10-15
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2830110
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
マクロファージは生体内に侵入した病原体や蓄積した死細胞などの異物を処理する免疫細胞として,メチニコフによって発見された1).T細胞やB細胞のリンパ球系や樹状細胞は体内にサブタイプが存在していることがわかっているものの,マクロファージの発見以降100年以上経過してもこの細胞は1種類しかないと考えられてきた.近年のin vitroの免疫研究から,この細胞は1種類ではあるが急性炎症に関わるM1マクロファージと慢性炎症に関わるM2マクロファージという2つの状態になり,それらの状態を行き来すると考えられている2).しかし筆者らは,他の免疫細胞にサブタイプがあるならば,マクロファージにもそれらが存在すると仮定し,マクロファージの複数のサブタイプについての研究を行った.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.