Japanese
English
第1土曜特集 AIホスピタルの社会実装
医療用ビッグデータ利活用に向けた秘密分散・秘密計算技術の適応
Adaptation of secret sharing and secure computation technology for the utilization of medical big data
櫻井 陽一
1
Yoichi SAKURAI
1
1NTTコミュニケーションズ株式会社ビジネスソリューション本部スマートワールドビジネス部スマートヘルスケア推進室
キーワード:
秘密分散技術
,
秘密計算技術
,
プライバシー保護
,
多施設共同研究
,
ベンチマーク
Keyword:
秘密分散技術
,
秘密計算技術
,
プライバシー保護
,
多施設共同研究
,
ベンチマーク
pp.869-876
発行日 2022年9月3日
Published Date 2022/9/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28210869
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2025年には約3人に1人が65歳以上の超高齢社会を迎える日本においては,医療費の増加,医療の地域格差の拡大や2024年からはじまる医師の働き方改革などにより,全国民に対して高度で良質な医療を十分に供給する体制を構築することは難しいとされている.Society5.0においても,医療情報のビッグデータ化とAIなどの先端技術の活用により医療費などの削減,人手不足の解消などの社会課題解決が求められている1).一方で,わが国では個人情報保護法,グローバルにおいても一般データ保護規則(GDPR)やカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)などのプライバシー保護規則の強化がなされ,個人のプライバシーへの配慮はより厳しいものになってきており,医療分野においてもプライバシーに配慮したデータの収集・蓄積,分析などの活用が必要となる.そのような背景を受け,医療分野においてもプライバシー保護に対する技術的な対処策として,秘密分散・秘密計算技術を含むプライバシー保護関連の技術の適応・導入は有益であると期待されている.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.