Japanese
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TOPICS 皮膚科学
Stevens-Johnson症候群/中毒性表皮壊死症における好中球の役割
The role of neutrophils in the pathogenesis of Stevens-Johnson syndrome/toxic epidermal necrolysis
小川 陽一
1
Youichi OGAWA
1
1山梨大学皮膚科学講座
pp.153-154
発行日 2022年7月9日
Published Date 2022/7/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28202153
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Stevens-Johnson syndrome/toxic epidermal necrolysis(SJS/TEN)とは
原因薬剤曝露後,高熱などの全身症状とともに,皮膚に紅斑,粘膜にびらんを生じる致死性薬疹であり指定難病である.臨床医が投与した薬剤によって発症する点から,医原性疾患ともいえる.中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis:TEN)はスティーヴンス・ジョンソン症候群(Stevens-Johnson syndrome:SJS)と同一スペクトラルと考えられ,SJSからTENに進展することが多く,わが国では体表面積における表皮剝離面積が10%未満のものをSJS,10%以上のものをTENと定義している.2016~2018年に行われたわが国の疫学調査ではSJSの致死率が4.1%,TENの致死率が29.9%であり,TENに至った場合,致死性である1).救命できたとしても視力低下,失明などの後遺症を残しうる.
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