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特集 スポーツ外傷・障害の予防と治療――TOKYO 2020が終了して
成長期のスポーツ障害の予防と早期発見のポイント
Prevention and screening for the sports-related injury at the growth period
田島 卓也
1
,
帖佐 悦男
1
Takuya TAJIMA
1
,
Etsuo CHOSA
1
1宮崎大学医学部感覚運動医学講座整形外科分野
キーワード:
成長期
,
タイトネス
,
ストレッチング
Keyword:
成長期
,
タイトネス
,
ストレッチング
pp.812-814
発行日 2022年5月21日
Published Date 2022/5/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28108812
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スポーツ障害の原因としては,①運動の質と量,②運動フォームの乱れ,③アライメント異常,④筋力・コンディショニング不足,⑤運動を行う環境(サーフェイスなど)などをはじめ多岐にわたり,単一の原因でないことも多い.一方,幼少期より単一の種目のみを実施する場合,競技特性として四肢体幹の特定の部位への負荷により運動器障害を惹起することも懸念される.成長期のスポーツ障害に関しても種々の原因が混在して発症することが多いが,とくに重要なのは “成長期特有の発育発達” に起因するものが考えられる.最大発育速度を示す時期は,身長が伸びると同時に筋タイトネスが発生する,いわゆる “硬いからだ” になり,このような状態で運動を行うと筋や筋腱付着部を中心にスポーツ障害が発生する.筋タイトネスのチェックとストレッチングを中心とするタイトネスの改善が重要である.
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