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特集 セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの新展開――“私らしく生きる” を次世代に
LGBT,SOGI(性的指向・性自認)に関わる課題と解決への役割
LGBT, Sexual orientation/gender identity issues and responsibility
藤井 ひろみ
1
Hiromi FUJII
1
1大手前大学国際看護学部
キーワード:
LGBT
,
性的指向・性自認(SOGI)
Keyword:
LGBT
,
性的指向・性自認(SOGI)
pp.751-754
発行日 2022年5月14日
Published Date 2022/5/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28107751
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レズビアン,ゲイ,バイセクシュアル,トランスジェンダーなどの人々のみならず,人間はすべて性的指向や性自認をもつ.しかし異性愛の人に比べて同性愛・両性愛指向の人々,そして出生時に付与された性別と性自認とが合致している人に比べて合致していない人々は,さまざまな生きづらさを抱えている.医学はLGBTや性的指向・性自認(SOGI)の多様な人に対し,疾病として診断する役割を担わされてきたが,1970年代にこうした役割から解放されはじめた.しかし現在でも偏見や差別に苦しむLGBT等の人々がいる.公益社団法人日本医師会は「医の倫理の基礎知識 2018年版」にLGBTの患者に対する医師の対応を含めており,公益社団法人日本看護協会は2003年から倫理綱領で性的指向に言及し,2021年からは第1条に明記している.SOGIに関わる課題の理解は現代の患者・対象者対応の基本となった一方で,差別や偏見の根絶はなお世界的課題であり,解決に向けて医学や関連科学の研究者・実践者の役割は大きい.
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