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第1土曜特集 1型糖尿病――診療と研究の最前線
治療研究
膵β細胞再生医療の可能性
-――脂肪由来幹細胞の有用性
The feasibility of pancreatic βcell regeneration by stem cell;especially by adipose-derived stem cell
池本 哲也
1
,
島田 光生
1
Tetsuya IKEMOTO
1
,
Mitsuo SHIMADA
1
1徳島大学病院 消化器・移植外科
キーワード:
再生医療
,
脂肪由来幹細胞(ADSC)
,
インスリン産生細胞(IPC)
Keyword:
再生医療
,
脂肪由来幹細胞(ADSC)
,
インスリン産生細胞(IPC)
pp.729-734
発行日 2022年5月7日
Published Date 2022/5/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28106729
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1型糖尿病治療としての再生医療はいまだ研究段階の域をでていないが,本領域は急速に発展しており,さまざまなコンセプトのもとで臨床応用も目前に迫っている.本稿では,再生医療における幹細胞の役割,分類(分化能力,その起源)を明らかにし,現在,最も臨床応用が近いと考えられる体性幹細胞(なかでも脂肪由来幹細胞)における筆者らの研究成果と,医師主導治験確立に向けた取り組みを示すとともに,すでに行われている1型糖尿病に対する幹細胞を用いた臨床研究など(幹細胞を直接投与するもの,幹細胞からβ細胞様細胞へ分化誘導させるもの)をレビューし,将来,再生医療がどのように1型糖尿病治療にコミットメントしていくかの展望を示す.
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