最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
トピックス 膵β細胞再生研究の現状
倭 英司
1
,
宮崎 純一
1大阪大学 大学院医学系研究科幹細胞制御学
キーワード:
Insulin
,
転写因子
,
遺伝子導入
,
細胞分化
,
糖尿病
,
内胚葉
,
インスリン分泌細胞
,
再生医学
,
細胞増殖
,
胚性幹細胞
Keyword:
Cell Differentiation
,
Diabetes Mellitus
,
Endoderm
,
Insulin
,
Transcription Factors
,
Gene Transfer Techniques
,
Regenerative Medicine
,
Insulin-Secreting Cells
,
Cell Proliferation
,
Embryonic Stem Cells
pp.689-695
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353506
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
・糖尿病の再生医療的アプローチとして、膵β細胞の再生が注目されている。・とくに幹細胞を用いた再生ストラテジーの検討が進められている。・幹細胞は大きく分けて、胚幹細胞(ES細胞)と組織幹細胞に分類できる。・ES細胞は全能性細胞で、細胞治療の材料として注目されている。・近年、成体の細胞からES細胞様の未分化細胞(iPS細胞)が確立され、胚を扱うという倫理的問題も回避可能となった。・組織幹細胞は生体に存在する幹細胞で特定の細胞系譜に分化することが知られている。・体内にある幹細胞に直接働きかけ、再生を促す再生誘導療法も今後の再生医療の方向性として位置づけられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011